バーガーキングのポテトは太めでホクホクしていて美味しいですが、塩分やカロリーが気になったり、あるいはいつも揚げたてのアツアツを食べたいと思ったりすることはありませんか。実は私もその一人で、注文の際に塩抜きができるのか、もし味が薄くてまずいと感じたらどうしようか、さらに無料のケチャップはもらえるのかなど、色々と気になっていました。特に最近はセルフレジやモバイルオーダーが増えているので、機械でも細かいカスタマイズができるのかは知っておきたいポイントですよね。冷めた場合の温め直し方も含めて、今回は私が実際に試して分かった情報を詳しくシェアします。
- バーガーキングで塩抜きオーダーが可能かどうかの結論
- 塩なしにすることで揚げたてが提供される仕組み
- セルフレジやアプリを使った具体的な注文手順
- 気になる塩分量の変化や美味しく食べるためのコツ
バーガーキングのポテトを塩抜きで注文する方法
まずは皆さんが一番知りたいであろう、注文の可否とその方法について解説します。結論から言うと、バーガーキングではポテトの塩抜きオーダーは可能です。ここでは、なぜ塩抜きにすると喜ばれるのかという理由や、レジや端末ごとの具体的な頼み方を見ていきましょう。
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揚げたてを確実に食べる裏技
バーガーキングでポテトを塩抜きにする最大のメリットは、減塩による健康効果だけではありません。実は、この注文方法を使うことで、ほぼ間違いなく「揚げたてのアツアツ」が提供されるという、非常に嬉しい副作用があるのです。「どうしても揚げたてが食べたいけれど、店員さんに『揚げたてをください』と直接頼むのは、なんだかクレーマーみたいで気が引ける……」そんな風に感じている方にとって、塩抜き注文はまさに救世主と言えるでしょう。

通常、ファストフード店では、ピークタイムの回転率を上げ、お客様を待たせないために、ポテトを一度に大量に揚げてストック(保温)しています。揚げ上がったポテトはすぐに塩を振られ、保温ランプの下で出番を待つことになります。しかし、「塩抜き」というオーダーが入ると、すでに塩が振られているストック分のポテトは物理的に使用することができません。
その結果、キッチンのスタッフは、あなたのオーダーのためだけに新しいポテトをフライヤーに投入し、ゼロから調理を始める必要が出てきます。つまり、塩抜きを注文するということは、店舗のオペレーション上、強制的に「揚げたて提供フラグ」を立てるようなものなのです。これが、塩抜き注文が「揚げたて確定の裏技」として多くのファンに支持されている理由です。

ここがポイント
ごく稀に「塩抜きで注文したのに少し冷めていた」という報告もネット上にはありますが、これは「間違って塩ありを提供してしまった」か、「直前に別の塩抜き注文があり、その余りが出された」といった極めてレアなケースに限られます。基本的には、オーダーが入ってから揚げるため、火傷しそうなほどアツアツのポテトが出てくると考えて間違いありません。
私も実際に何度も試していますが、塩抜きのポテトを受け取った時、袋の上から伝わってくる熱気は通常のポテトとは段違いです。カリッとした食感と、中のホクホク感が最大限に引き出された状態を楽しめるのは、数分待つだけの価値が十分にある体験だと言えます。
セルフレジでの頼み方と注意点
最近、バーガーキングの店舗で急速に導入が進んでいるタッチパネル式のセルフレジ(キオスク端末)。対面で話さずに済むので便利ですが、「機械だと細かいカスタマイズができないのでは?」と不安に思う方も多いようです。しかし安心してください。セルフレジでもしっかりと塩抜きの指定は可能です。ただし、操作には少しだけコツがいりますので、具体的な手順をご紹介します。
まず、タッチパネルで通常通りメニューを選びます。セット注文でも単品注文でも構いません。商品をカートに入れる直前、あるいは入れた後に表示される確認画面で、「カスタマイズ」や「変更」といったボタンを探してください。多くの場合、商品の写真の下や横に、ペンや歯車のアイコンと共に表示されています。
そのボタンをタップすると、トッピングの追加や抜きの設定ができる詳細画面に移動します。ここで「フレンチフライ」の項目を見ていくと、ピクルスやオニオンの増減と同じ並び、もしくは調味料の項目に「塩なし」や「NO SALT」というチェックボックスが見つかるはずです。ここにチェックを入れて「決定」を押せば、オーダーは完了です。

注意点:ボタンが見つからない場合
店舗のシステムや端末のソフトウェアバージョンによっては、稀にセットメニューのポテトに対して「変更ボタン」が表示されないケースがあります。また、逆に「単品注文でしかカスタマイズ画面が出ない」という謎の仕様に遭遇したこともあります。
もし画面上をどれだけ探しても「塩なし」の項目が見つからない場合は、無理に操作を続けようとせず、諦めて有人カウンター(レジ)へ向かいましょう。対面であれば100%確実に対応してもらえます。「機械でできないなら諦める」のではなく、「機械で見つからなければ有人へ」という切り替えが、美味しいポテトへの近道です。
モバイルオーダーで変更可能か
「列に並びたくない」「席に座ってゆっくり選びたい」という方に大人気の公式アプリを使ったモバイルオーダー(ピックアップ注文)。この便利なツールでも、塩抜きの対応は進んでいますが、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
アプリを開き、注文したい店舗を選択してメニューを選びます。ここまでは通常と同じです。商品をカートに入れる際、画面下部や商品名の近くにある「材料変更」や「カスタマイズ」という文字をタップしてみてください。すると、詳細な変更オプションが表示されます。
ここで「塩なしポテト」への変更オプションがあれば、それを選択してカートに追加するだけでOKです。口頭で伝える必要もなく、レジでのやり取りも発生しないため、個人的には最もストレスフリーで気楽な注文方法だと感じています。「塩抜きなんて細かいことを頼んで面倒がられないかな…」という心理的なハードルも、アプリなら完全にゼロになります。

豆知識:アプリの仕様変更に注意
モバイルオーダーのアプリは頻繁にアップデートが行われています。「以前はセットのポテトを塩抜きにできたのに、今日見たら項目が消えている」「逆に、昔はできなかった単品の塩抜きができるようになっている」といった変更が、予告なく行われることがあります。
もしアプリ上で選択肢が見当たらない場合は、アプリの不具合や一時的な仕様変更の可能性があります。その日は諦めて通常通り注文するか、どうしても塩抜きが良い場合は、モバイルオーダーを使わずに店舗のレジに並ぶようにしましょう。
発生する待ち時間の目安
塩抜きを注文する場合、前述の通り「ストックを使わず、新しく揚げる」という工程が必ず発生します。そのため、ファストフード=すぐに提供される、という感覚でいると、少し待ち時間が長く感じられるかもしれません。あらかじめどのくらい待つのかを把握しておくことが、イライラせずに美味しく食べるための秘訣です。
私の経験や、多くの口コミに基づく一般的な目安としては、約3分から5分程度の待ち時間が追加で発生することが多いです。通常のポテトなら注文から1分以内で出てくることもありますが、塩抜きの場合はフライヤーにポテトを投入し、揚がるのを待ち、油を切って袋詰めするまでの物理的な時間が必要だからです。
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混雑していない時間帯であれば3分ほどで済みますが、ランチタイムや週末のピークタイムだと、フライヤーがフル稼働していて「揚げる順番待ち」が発生することもあり、5分以上待つケースもあります。しかし、この待ち時間は決してネガティブなものではありません。「今、私のためにポテトが揚げられているんだ」と考えれば、その数分間はむしろ期待感を高めるための「美味しい待ち時間」に変わります。
レジで渡される呼び出しベルや番号札を持って、席でスマホでも見ながらのんびりと待ちましょう。ベルが鳴った時、それは間違いなく「最高のアツアツポテト」が完成した合図です。
セット注文時の対応について
「ワッパーのセットについてくるポテトも塩抜きにできるの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。結論から言えば、もちろん可能です。セットメニューであっても、クーポンを使用した割引セットであっても、ポテトを塩抜きに変更する権利はユーザーにあります。
有人レジ(カウンター)であれば、注文の最後にスタッフさんに「セットのポテトを塩抜きにしてください」と一言添えるだけでスムーズに対応してくれます。店員さんも慣れたもので、「かしこまりました。少々お時間を頂きますがよろしいですか?」と返してくれることがほとんどです。ここで「はい、大丈夫です」と答えれば契約成立です。
ただし、お昼のピークタイムなど、お店の外まで行列ができているような超混雑時は少し配慮が必要かもしれません。キッチンのオペレーションが極限状態にある中で、個別の揚げ直し注文が入ると、現場の負担はどうしても大きくなります。「絶対に断られる」ということはありませんが、提供までに通常よりさらに時間がかかる可能性が高いことは覚悟しておきましょう。
また、複数人で来店し、自分だけが塩抜きを頼んだ場合、友人の商品はすぐに出るのに自分の分だけ待つことになり、食べるタイミングがずれてしまうこともあります。そういったシチュエーションも想定して、状況に合わせて注文するかどうかを判断するのがスマートですね。
バーガーキングでポテトを塩抜きにする効果と評判
注文方法は分かりましたが、実際に塩を抜いたポテトはどんな味なのでしょうか?ここからは、健康面でのメリットや味の感想、そして美味しく食べるためのちょっとした工夫について深掘りします。
通常と比較した塩分量とカロリー
健康管理をしている方や、むくみが気になる方にとって、バーガーキングのポテトの塩分量は非常に気になるところですよね。実はバーガーキングのポテトは、競合他社と比較しても塩分がやや高めに設定されていると言われています。パンチのあるワッパーの味に負けないよう、しっかりとした味付けがされているのかもしれません。
| サイズ | 通常の塩分量(目安) | 塩抜きの塩分量 |
|---|---|---|
| Sサイズ | 約0.9g | ほぼ0g |
| Mサイズ | 約1.3g | ほぼ0g |
| Lサイズ | 約1.8g | ほぼ0g |
具体的な数字で見てみましょう。Mサイズで比較すると、一般的なハンバーガーチェーンのポテトが塩分0.7g〜0.8g程度であるのに対し、バーガーキングのポテトは約1.3gと、1.5倍〜2倍近い数値になることもあります。これは、厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取目標量(成人男性7.5g未満、女性6.5g未満)(出典:厚生労働省『日本人の食事摂取基準』)を考えると、サイドメニューだけで1gを超えてしまうのは少し気になりますよね。

これを塩抜きにすることで、素材由来のナトリウムを除き、塩分をほぼゼロに抑えることができるのは非常に大きなメリットです。ワッパーなどのハンバーガー自体にも塩分は含まれていますので、トータルの塩分摂取量をコントロールするためにも、ポテトを塩抜きにする選択は非常に合理的です。
一方、カロリーについては注意が必要です。塩を抜いても、油で揚げていることには変わりありません。Mサイズで約300kcal前後はあると考えておきましょう。「塩抜きだから太らない」というわけではありませんが、過剰な塩分による食欲増進やむくみを防げる点は、ダイエット中の方にとっても嬉しいポイントと言えます。
味が薄くてまずいか評判を検証
「塩を抜いたら、味がしなくてただの素揚げの芋になってしまうのでは?」「油っぽさだけが際立ってまずいんじゃないの?」
初めて塩抜きを注文しようとする時、そんな不安がよぎるのは当然のことですよね。私も最初はそう思っていました。しかし、実際に食べてみた率直な感想をお伝えすると、「意外と美味しい」どころか、「ポテト本来の旨味を知るにはこれがベスト」だと感じるほどでした。
なぜバーガーキングのポテトは塩なしでも美味しいのか、そして一部で「まずい」と言われてしまう原因は何なのか、その評判の真相を深掘りしてみましょう。
美味しさの秘密は「太さ」と「隠し味」
バーガーキングのポテトが塩抜きでも成立する最大の理由は、その独特な仕様にあります。
- 太めのストレートカット:マクドナルドのような細い「シューストリング」タイプとは異なり、バーガーキングはかなり太めのカットを採用しています。肉厚であるぶん、中身のホクホクとした部分が多く、噛むほどにジャガイモ本来の甘みが口の中に広がります。塩という強い調味料がないことで、かえってこの「素材の甘み」が際立つのです。
- カリカリ食感を生むコーティング:あまり知られていませんが、バーガーキングのポテトは時間が経ってもカリッとした食感を維持できるよう、表面に薄い衣のような加工が施されているタイプ(コーティングポテト)に近い特徴があります。この表面部分が揚げられることで香ばしいスナック感のような風味が生まれ、塩気がなくても「味気なさ」を感じさせない工夫がされているのです。

食べてみた感想
揚げたてを頬張ると、まず「カリッ」という小気味よい音がして、次に熱々の湯気と共にジャガイモの優しい風味が鼻を抜けます。「じゃがいものポタージュ」や「焼き芋」にも通じるような濃厚な芋の味がするので、個人的にはケチャップすらいらないかも、と思う瞬間があるほどです。
「まずい」と感じてしまうパターンとは?
一方で、ネット上などで「塩抜きはまずい」という意見が散見されるのも事実です。これには明確な理由があり、主に以下の2つのパターンに当てはまる場合が多いようです。
- 冷めてしまった場合:塩抜きポテトの弱点は「冷めると味がぼやける」ことです。塩があれば冷めても「塩味」で食べられますが、塩がないと油の匂いが前に出てきてしまい、美味しさが半減します。持ち帰りで時間が経ってしまった場合は、前述のトースターでの温め直しが必須と言えるでしょう。
- 濃い味付けとのギャップ:バーガーキングの主役である「ワッパー」は、直火焼きパティの香ばしさと濃厚なソースが特徴です。その直後に塩抜きポテトを食べると、味の落差で「味がしない」と脳が錯覚してしまうことがあります。
逆転の発想:箸休めに最適
逆に言えば、濃厚なワッパーの合間に食べるサイドメニューとして、塩抜きポテトは最高の「口直し(パレットクレンザー)」になります。口の中の塩気をリセットしてくれるので、最後まで飽きずにセットを食べきることができる、という通な楽しみ方をしているファンも多いんですよ。
結論として、普段から濃い味付けのスナック菓子などが好きな方には少し物足りないかもしれませんが、「素材の味を楽しみたい」「揚げたての食感を最優先したい」という方にとっては、試してみる価値が大いにある選択肢だと言えます。
無料のケチャップで味変する
素材本来の甘みを楽しめるのが塩抜きポテトの醍醐味ですが、食べている途中で「やっぱりもう少しパンチが欲しいな」「口の中の味を変えたいな」と思うこともありますよね。そんな時にぜひ活用してほしいのが、バーガーキングが無料で提供している「ケチャップ」です。
「えっ、ケチャップってもらえるの?」と驚く方もいるかもしれませんが、実はこれ、知る人ぞ知る公式の無料サービスなんです。このケチャップを組み合わせることで、塩抜きポテトは「ヘルシーなサイドメニュー」から「自分好みにカスタマイズできる贅沢なスナック」へと進化します。

失敗しないケチャップのもらい方
通常、ポテトを頼んでも自動的にケチャップが付いてくるわけではありません。欲しい場合は、こちらから意思表示をする必要があります。注文方法ごとのスムーズなもらい方を覚えておきましょう。
- 有人レジの場合:注文の最後に「ケチャップをください」と一言添えるだけでOKです。ポテトのSサイズなら1個、Lサイズなら2個など、常識的な範囲であれば個数の相談にも乗ってくれます。
- セルフレジ・モバイルオーダーの場合:ここが少しハードルが高いポイントです。端末やアプリの画面上には「ケチャップあり」の選択肢が表示されないことが多いためです。この場合は、注文を確定させた後、商品の受け取りカウンターでスタッフさんに声をかけましょう。「先ほどモバイルオーダーで注文した番号◯◯ですが、ポテト用にケチャップをいただけますか?」と伝えれば、快くトレイに乗せてくれたり、袋に入れてくれたりします。
受け取り時の注意
忙しいピークタイムだと、スタッフさんもバタバタしていて声をかけづらいかもしれません。しかし、これは正当なサービスですので遠慮しなくて大丈夫です。商品を受け取るその瞬間にサッと伝えるのが、お互いにとって一番スムーズですよ。
「塩抜き×ケチャップ」が最強である3つの理由
私は断言しますが、通常の塩ありポテトにケチャップをつけるよりも、「塩抜きポテトにケチャップ」の方が、味のバランスにおいてはるかに優れています。その理由は以下の通りです。
- 塩分コントロールの主導権が自分にある通常のポテトはすでに塩がかかっているため、そこへさらにケチャップをつけると「塩分+塩分」となり、味が濃くなりすぎて喉が渇いてしまいます。しかし、塩抜きであれば、ベースは無塩。ケチャップに含まれる塩分だけで味付けが決まるため、驚くほどちょうど良い塩梅になります。「ちょっとだけつけたい」「たっぷりつけたい」という調整も自由自在です。
- 揚げたてカリカリ食感の維持最初から塩やシーズニングがかかっていると、浸透圧でポテトから水分が出てきたり、湿気を吸ったりしてシナシナになりがちです。しかし、食べる直前に冷たいケチャップを「ディップ」するスタイルなら、口に入れるその瞬間までポテトのカリカリ感が損なわれません。
- 「アツアツ」と「ひんやり」のコントラスト揚げたてのアツアツポテトと、冷蔵または常温のケチャップ。この温度差が口の中で混ざり合う感覚は、テイクアウトやデリバリーでは味わいにくい、店内で食べる時ならではの楽しみです。

豆知識:通な食べ方「チップパティ(Chip Butty)」風アレンジ
イギリスなどの海外では、フライドポテト(チップス)をパンに挟んで食べる文化があります。これをバーガーキング流に応用した裏技が、ハンバーガー(ワッパー)の中にこの塩抜きポテトを数本挟んで一緒に食べるスタイルです。
パティやソースには十分な塩気と旨味があるため、味付けしていないポテトがバンズと具材の間で絶妙なクッション役となり、ボリューム感と食感のアクセントを加えてくれます。「炭水化物×炭水化物」の背徳的な味ですが、一度やるとハマる人が続出している通なアレンジ方法です。
テイクアウトなら「家にある調味料」で無限の可能性
もし持ち帰りをするなら、お店のケチャップだけでなく、自宅にある調味料でさらなるアレンジを楽しむのもおすすめです。
ベースが「味のない揚げたジャガイモ」なので、どんな味付けにも染まります。例えば「マヨネーズ+七味唐辛子」で大人のおつまみ風にしたり、「粉チーズ+黒胡椒」でリッチな味わいにしたり。自分の好きなフレーバーを試せるのも、塩抜き注文ならではの特権と言えるでしょう。

冷めたポテトの温め直し方
バーガーキングでせっかく「塩抜き」を注文して揚げたてをゲットしたのに、家に持ち帰るまでに時間がかかって冷めてしまった……。テイクアウト派の方なら、誰もが一度は経験する悲劇ですよね。
特に塩抜きポテトの場合、この「冷める」という現象は致命的です。通常のポテトなら冷めても塩気である程度食べられますが、塩抜きは素材の味だけで勝負しているため、冷めるとジャガイモのデンプンが老化してボソボソになったり、酸化した油の匂いが鼻についたりと、味の劣化をダイレクトに感じやすいのです。「やっぱり店内で食べるべきだったか」と後悔する前に、ぜひ試していただきたい復活術があります。
実は、ほんの一手間かけるだけで、冷え切ったポテトを「揚げたて以上のカリカリ食感」に蘇らせることができるんです。ここでは、私が何度も実験して辿り着いた、失敗しない温め直しのメソッドを完全公開します。
【推奨度No.1】オーブントースターを使った「アルミホイルくしゃくしゃ焼き」
最も確実で、かつ美味しく仕上がる方法は、間違いなく「オーブントースター」を使うことです。ただし、ただ入れて焼くだけでは不十分です。ここである裏技を使います。
最強の復活手順
- アルミホイルを準備する:トースターの天板よりも少し大きめにカットしたアルミホイルを用意します。
- 一度くしゃくしゃにする:これが最大のポイントです。アルミホイルを一度手で丸めてくしゃくしゃにし、それを破れないように優しく広げます。こうすることで表面に無数の凹凸(シワ)ができます。
- ポテトを並べる:凹凸のあるアルミホイルの上に、ポテト同士が重ならないように並べます。
- 加熱する:1000W〜1200W(またはトーストモード)で約3分〜5分加熱します。焦げそうな場合は途中でホイルを上から被せてください。
なぜ「くしゃくしゃ」にする必要があるのでしょうか? それは、余分な油を落とすためです。平らなホイルだとポテトから出た油が再びポテトに吸われてベチャッとしてしまいますが、凹凸があれば、落ちた油が溝に溜まり、ポテトが油に浸かるのを防いでくれます。さらに、ポテトの下に空気の通り道ができるため、裏面もしっかりと熱風が通り、全体が均一に「カリッ」と仕上がるのです。

焼き上がり直後は非常に熱いので注意が必要ですが、一口食べれば「サクッ!」という音と共に、中のホクホク感が戻っていることに感動するはずです。
【推奨度No.2】フライパンでの「乾煎り(からいり)」
トースターがない場合や、もっと手早く済ませたい場合は、フライパンを使った方法が有効です。
油は一切引かずに、フライパンを中火で温めます。そこにポテトを重ならないように入れ、転がしながら数分間、表面がカリッとするまで炒めます(乾煎りします)。バーガーキングのポテトは太めなので、強火だと表面だけ焦げて中が冷たいままになりがちです。弱火〜中火でじっくりと、内部まで熱を伝えるイメージで行ってください。
この方法のメリットは、焼き加減を目で見て確認できること。好みに合わせて、少し焦げ目がつくくらいまで香ばしく焼くといった調整も自由自在です。
【非推奨】電子レンジ単体での加熱はNG!
一番やってはいけないのが、「面倒だから電子レンジでチン」です。これをやると、高い確率でポテトが台無しになります。
電子レンジが不向きな理由
電子レンジは食材の水分を振動させて発熱させる仕組みです。ポテトでこれを行うと、内部の水分が一気に蒸発して外に逃げようとし、結果として全体がベチャベチャの水っぽい仕上がりになってしまいます。かといって加熱しすぎると、今度は水分が飛びすぎて、冷めた瞬間に石のように硬くなって食べられなくなります。
もしどうしても電子レンジしか使えない環境(オフィスの給湯室など)であれば、以下の「合わせ技」を試してみてください。
- レンジ+トースター(またはグリル):まずレンジ(500W)でラップをかけずに30秒〜1分ほど加熱して中まで温めます。その後、トースターや魚焼きグリルで表面だけを1〜2分焼いて水分を飛ばします。これなら、時短と食感の回復を両立できます。
【番外編】塩抜きだからできる「自宅での高級アレンジ」
温め直しの工程は、実はただの復旧作業ではなく、味をグレードアップさせるチャンスでもあります。
塩抜きで持ち帰ったポテトを温め直した後、自宅にある「ちょっといい塩」を振ってみてください。トリュフ塩、抹茶塩、ハーブソルト、燻製塩……。通常オーダーの塩味の上からでは塩辛くなりすぎてしまうこれらの調味料も、ベースが無塩なら最高の相棒になります。
また、エアフライヤー(ノンフライヤー)をお持ちの方は、迷わずそれを使ってください。余分な油を落としつつ、熱風で包み込んでリフライ(再調理)してくれるので、お店の揚げたてに最も近い、あるいはそれを超えるクオリティを再現できます。温度設定は180度〜200度で3分〜5分が目安です。
「冷めたら終わり」ではなく、「冷めてからがアレンジの本番」。そう捉え直すことで、バーガーキングのポテトを最後の1本まで楽しみ尽くすことができますよ。
まとめ:バーガーキングのポテトは塩抜きがおすすめ
今回は、バーガーキングでのポテト塩抜き注文について徹底解説しました。最後に、この記事の要点をまとめます。
- 注文は誰でも可能:有人レジはもちろん、セルフレジやモバイルオーダーでも基本的に「塩抜き(NO SALT)」のカスタマイズが可能です。
- 揚げたて確定のメリット:ストックが使えないため、作りたてのアツアツが提供される可能性が極めて高く、最も美味しい状態でポテトを楽しめます。
- 健康効果と満足感:他社より高めな塩分をカットでき、ジャガイモ本来の甘みやホクホク感を堪能できます。
- 味の調整はケチャップで:味が物足りない場合は、無料のケチャップをもらって自分で味を調整するのが賢い食べ方です。
「塩抜き」というたった一言のオーダーで、いつものバーガーキング体験が劇的に変わります。数分の待ち時間はありますが、それに見合うだけの「揚げたての美味しさ」と「ヘルシーさ」が手に入ります。今まで試したことがなかった方も、ぜひ次回の来店時に勇気を出して「ポテト、塩抜きで」とオーダーしてみてはいかがでしょうか。きっと、そのカリカリ、ホクホクの食感の虜になるはずです。
※記事内の栄養成分やメニュー対応状況は執筆時点の一般的な情報に基づきます。正確な数値や最新の対応状況については、必ず公式サイトをご確認ください。また、健康に関する判断は専門家にご相談ください。



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